木曽馬 [木曽路]
木曽路の中核の町といえばかつての長野県木曽郡木曽福島町。昔から関所、代官屋敷もあり宿場町としても栄えた町だが、そこからさらに木曽御嶽山の麓へ入ったところに開田(かいだ)高原がある。合併前は木曽郡開田村。開拓で築き上げてきた地域で昔はほとんどの家が板屋根に置き石板塀、ランプ生活という地域だった。自分が高校生の頃は“東洋のチベット”とか言われて週刊誌などに紹介されたかくれた観光地であった。
高校生の頃リュックを背負って木曽福島の駅から徒歩で行ったことがある。まともに下調べもせずに行ったために何とか宿屋に辿りついた時はもう周りはほとんど暗かった。予約なしお金なしの高校生がそれでもなんとか頼み込んで泊めてもらった旅館で食べたそばが、めっちゃおいしかったのが思い出される。
ここの売りはそばと木曽馬。とりわけ木曽馬は開田といえば木曽馬といわれるくらい必ずつきものとして紹介される。体系はずん胴で足は極端に短い。ロバに近いといったほうがわかりやすいか。粗食に耐えるし働き者で農家にはなくてはならない“貴重な働き手”であったのだろう。純粋種はもう何年も前に絶えているらしいが、かろうじて傍系(?)が残っている。地域で大切にその貴重な“血”を保護し育んでいる。
2011-10-17 22:34
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