職人の技 宇宙を駆け巡る [人生]
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の主演であり“プロジェクトマネージャー”でもある渡辺謙がテレビに出ていた。 映画は小惑星イトカワのサンプル採取という使命を背負い、苦難の末に感動の帰還をする「はやぶさ」とそれをささえた人たちの物語だそうだ。その偉業ののサポートを小さな町工場のおっさん(失礼)達がやってのける。
学生の頃東京の蒲田にアパート住まいしていたことがあった。蒲田、大森あたりにはそのころから油臭い小さな小さな町工場がひしめいていた。その小さな工場の一画でプレス工として働いていた人が縁あって義理の叔父として当地中津川へ引っ越してきた。その人は機械で何本か指を落としていた。
当地へ来てやはりプレス会社へ入ったのだが、その腕を買われてすぐ工場長になったぐらいだから、やはり当時の東京の零細企業の技術レベルは高かったんだと思う。
宮城県仙台市近郊の出身で、訛りがなかなか抜けきれなかったその人は
昨年の故郷東北の大きな震災を知らないまま、遠く離れたこの地で肺がんと戦ったのち死んだ。
工場長とは名ばかりで、最後までプレス機の前を離れることなく現場一筋の人生だった。
2012-02-10 19:46
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0