鎮守の森 [祈り]

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 日本全国どこの地域へ行ってもこんな感じのいわゆる“鎮守の森”に出会う。
鎮守の森とは、いにしえから神社を囲むようにして、必ず存在していた森林のこと。
もともと昔人は、はじめは、この森そのものに向かって礼拝していたらしい。
社(やしろ)とか祠(ほこら)は、あとからその森の中に建立されたという。
 つまり、まずは初めに“森ありき”だったようだ。

蘇原2.jpg

この鎮守の森は地域住民にとっての信仰の場として
田植えの時には豊作を祈願し、刈り入れしては神に感謝をささげた。
そして、貴重な村人のコミュニケーションの場でもあったろうし、神楽殿などは今でいうイベントステージ、直会殿は公民館みたいな機能をもっていたのであろう。
子供たちの格好の遊び場でもあったろうし、
俗人の邪推ながら、森の暗がりでは、さまざまなロマンス(?)などが生まれたのかもしれない。

鎮守の森をその地域の植生の象徴とみる研究者もいるようだが
今日までの周辺の大きな環境変化がその植生にどのような影響をもたらしているのか…
周辺の自然が破壊されている現在、かつてのその地域の自然を知るための数少ない手掛かりとなっていることも確かだけど…見方によっては環境の変化から取り残されたぶつ切りのエリアとなっているわけだから、必ずしもその地域の森林植生と100%イコールとは言えないという見解もあるらしい。

どうも、ここらがむずかしいようだ。

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